中学理科【高校入試】化学反応式一覧まとめと問題

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中学理科の定期テスト対策、高校入試対策に役立つ、化学反応式の一覧、確認問題をまとめました。

化合、分解、酸化、還元、気体の発生、中和などの化学反応における、化学反応式を紹介します。

化学反応式はどのような化学反応が起きたかを、化学式と「→」を用いて表したものです。

例  2H2+ O2→ 2H2O

左辺と右辺の原子の数を合わせるのがポイントになります。

※2025年2月16日に硫酸と水酸化バリウムの中和で、2025年2月10日に酸化銅の水素による還元でミスがあり修正しました。ご報告ありがとうございました。

▼ 原子記号(元素記号)と化学式の一覧はコチラ

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化学反応式一覧

化合(酸化)、分解、還元、中和、気体の発生での化学反応式一覧です。

化合・酸化

化合は2種類以上の物質が結びつくこと、酸化は酸素と結びつく化合です。

水素と酸素の化合(酸化)

水素 + 酸素 → 水

2H2+O2→ 2H2O

水素の燃焼では熱、光を出して燃えます。燃料電池もこの反応です。

炭素と酸素の化合(酸化)

炭素 + 酸素 → 二酸化炭素

C+O2→ CO2

木炭の燃焼では熱、光を出して燃えます。

鉄の酸素の化合(酸化)

鉄 + 酸素 → 酸化鉄

2Fe+ O2 → 2FeO … 酸化鉄(Ⅱ)

3Fe + 2O2 → Fe3O4 … 酸化鉄(Ⅲ)

スチールウールの燃焼でできる酸化鉄は、黒色で電気を通さず、磁石もつきません。

銅と酸素の化合(酸化)

銅+酸素 → 酸化銅

2Cu+ O2 → 2CuO

銅は赤褐色ですが、酸化銅は黒色です。

マグネシウムと酸素の化合(酸化)

マグネシウム + 酸素 → 酸化マグネシウム

2Mg+ O2 → 2MgO

マグネシウムリボン銀白色の燃焼でできる酸化マグネシウムは白色です。

硫黄と酸素の化合(酸化)

硫黄 + 酸素 → 二酸化硫黄

S+ O2 → SO2

硫黄の燃焼では青い炎を出して燃えます。

鉄と硫黄の化合

鉄 + 硫黄 → 硫化鉄

Fe+ S → FeS

銅と硫黄の化合

銅 + 硫黄 → 硫化銅

Cu+ S → CuS

銅と塩素の化合

銅 + 塩素 → 塩化銅

Cu+ Cl2 → CuCl2

分解

分解は化合物を2種類以上の物質に分かれる化学反応です。

酸化銀の熱分解

酸化銀 → 酸素 + 銀

2Ag2O → 4Ag+O2

黒色の酸化銀の粉末を加熱すると、白色の銀ができます。

炭酸水素ナトリウムの熱分解

炭酸水素ナトリウム → 炭酸ナトリウム +二酸化炭素 + 水

2NaHCO3 → Na2CO3+CO2+H2O

炭酸水素ナトリウム(重そう)は固体(炭酸ナトリウム)、気体(二酸化炭素)、液体(水)の3つの物質に分解されます。

炭酸水素ナトリウムは弱いアルカリ性で、炭酸ナトリウムは強いアルカリ性 → フェノールフタレイン溶液がうすい赤からこい赤に

二酸化炭素が発生したかを確認 → 石灰水を白くにごる

水であることの確認 → 青い塩化コバルト紙が桃色に

水の電気分解

水 → 酸素 + 水素

2H2O → 2H2+O2 

塩化銅の電気分解

塩化銅 → 銅 + 塩素

CuCl2 → Cu+Cl2

塩酸の電気分解

塩酸 → 塩素 + 水素

2HCl → H2+Cl2 

還元

還元は物質から酸素を取り除く化学反応で、同時に酸化も起きます。

酸化銅の炭素による還元

酸化銅+炭素 → 銅 + 二酸化炭素

2CuO+C → 2Cu+CO2 

酸化銅の水素による還元

酸化銅+水素 → 銅 + 水

CuO+H2  → Cu+H2O

中和

中和は酸とアルカリが反応し、水と塩ができる化学反応です。

塩酸と水酸化ナトリウムの中和

塩酸+水酸化ナトリウム → 水 + 塩化ナトリウム

HCl+NaOH → H2O+NaCl

硫酸と水酸化バリウムの中和

硫酸+水酸化バリウム → 水+硫酸バリウム

H2SO4+Ba(OH)2→2H2O+BaSO4

硫酸バリウムは水に溶けにくいため、白い沈殿が起こります。

▼ 中和についてはコチラの記事も参考に

関連記事:中3理科【イオン】酸とアルカリ、中和まとめと問題

気体の発生

気体の発生は入試頻出ではありませんが、発生させるのに必要な物質は最低限確認しておきましょう。(硫化水素の発生は硫化鉄の実験問題で問われることが多いです。)

酸素の発生

過酸化水素水 → 水+酸素(二酸化マンガンと過酸化水素水を混ぜる)

2H2O2 →2H2O+O2

二酸化炭素の発生

石灰石(炭酸カルシウム)+塩酸 → 塩化カルシウム+二酸化炭素+水

CaCO3+2HCl → CaCl2+CO2+H2O

水素の発生

マグネシウム+塩酸 → 塩化マグネシウム+水素(塩酸にマグネシウムリボンを入れる)

Mg+2HCl → MgCl2+H2

アンモニアの発生

塩化アンモニウム+水酸化カルシウム → 塩化カルシウム+アンモニア + 水

2NH4Cl+Ca(OH)2 → CaCl2+2NH3+2H2O

硫化水素の発生

硫化鉄+塩酸 → 塩化鉄 + 硫化水素

FeS+2HCl → FeCl2+H2S

硫化水素は卵が腐ったような臭いがします。

▼気体の性質・発生方法についてはコチラ

関連記事:中1理科 気体の性質と発生方法まとめと問題

【問題編】化学反応式

次の化学反応式を答えましょう。
問1 木炭の燃焼で二酸化炭素ができる


問2 銅の酸化


問3 鉄と硫黄の化合


問4 銅と塩素の化合


問5 酸化銀の熱分解


問6 炭酸水素ナトリウムの熱分解


問7 水の電気分解


問8 酸化銅の炭素による還元


問9 酸化銅の水素による還元


問10 塩酸と水酸化ナトリウムの中和


問11 硫酸と水酸化バリウムの中和


問12 石灰石(炭酸カルシウム、CaCO3)と塩酸を用いて、二酸化炭素を発生させる


問13 塩化アンモニウム(NH4Cl)と水酸化カルシウム(Ca(OH)2)でアンモニアを発生させる


問14 硫化鉄と塩酸の反応

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